焼鳥店を営む両親のもとに生まれ、高校生の頃から店を手伝っていた福本博和さん。自分が作った料理で人を笑顔にできる喜びが、料理の道に進む決め手となった。ナカムラに進学して初めての実習で「五福」（福岡・福重）へ。中国料理の面白さ、奥深さを知り、中国料理の世界へ進むことを決めた。「私たちが学んできたのは、基本を大切にする料理です。熊本ホテルキャッスルの斉藤隆士社長（現・相談役）は、日本における四川料理の第一人者である陳建民氏の愛弟子の一人であり、『五福』の柴田眞利社長も『桃花源』で学ばれた兄弟子でもあります。陳健民氏によって日本に伝えられた四川料理の伝統を守り受け継いでいくことが大切だと考えています」と、福本さん。奇をてらうことなく、伝統を重んじた正統派の味わいを、郊外のカジュアルな空間で楽しむことができるとあって、老若男女幅広いファンに愛されている。