大分県との県境にある福岡県吉富町で生まれ育った店主・荒井寛義さん。魚の行商をしていた祖母の影響もあり、高校生の頃から和食の世界へ進むことを決めていた。修業時代のほとんどを過ごしたのは、福岡・西中洲にある『喜家（きっか）』。約9年間を過ごし、生まれ育った吉富町の隣町である大分・中津に店を構えた。料理はおまかせコースのみ。その時期、いちばん美味しい食材を厳選。それらの食材をいかに美味しく仕上げるかが、荒井さんの腕の見せどころ。当然のことながら、季節や食材によって表現方法は異なる。「城下かれいは締めて水分を抜き3時間以内にご提供しますし、カンパチは3日以上熟成をかけ旨味を引き出してから使います」と荒井さん。2020年10月には、店内を改装しリニューアルオープン。さらなる進化に期待が高まる。