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チナツ洋菓子店

可愛らしいイラストがお店のシンボル! 女性オーナーシェフならではの繊細で美しい手仕事に脱帽の洋菓子店。

九州 スイーツ・カフェ
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合瀬 千夏

平成16(2004)年卒業/製菓技術科(2年)

合瀬 千夏 氏オーナーシェフ

「フランス菓子ベル・エキプ」に3年、「ANAクラウンプラザホテル」に4年勤務。ホテルと個人店の仕事内容は異なるため、起業を見据えて個人店の感覚を取り戻そうと古巣の「フランス菓子ベル・エキプ」に2年勤務した後、専門学校の非常勤講師をしながら開業準備を行ない、2016年9月に自身の店をオープン。「大切な人に贈りたくなるお菓子」をコンセプトに地産地消を心掛けながら素材と向き合い、お菓子づくりを続けている。

 

――パティシエをめざしたきっかけを教えてください。
小学生の頃からお菓子づくりが大好きでした。家族に食べてもらったり、友達に分けたり。材料からカタチあるものをつくることが楽しくて、お菓子づくりの本やクッキーの型を買ってもらっていましたね。
 
――ナカムラとの出会いは?
短大に進んだ後、「パティシエになるために専門学校に行きたい」と家族に相談。もともと中高一貫の進学コースだったので、短大に進学することも反対されていましたが、最後は応援してもらえるようになりました。製菓の専門学校といえば、ナカムラが有名。オープンキャンパスで感じた先生と学生の距離の近さや明るい雰囲気に惹かれました。
 
――学生時代の思い出を教えてください。
製菓実習でグループごとにいろいろなお菓子をつくりましたね。一般的には知られていない伝統菓子の授業もあり、日本とフランスのお菓子の歴史の違いまで知ることができました。お菓子といえば洋菓子のイメージでしたが、和菓子にも触れることができ、同級生と刺激し合うことができたと思います。
 
――長閑なエリアにオシャレなケーキ屋さん。一度見たら忘れないロゴも素敵ですね。
ありがとうございます! 実はお店をオープンする前から大好きなデザイナーさんがいました。お願いしていいものだろうかと迷っていましたが、思い切って依頼してみたら快く引き受けてくださったんです。店名が入っていなくてもロゴを見たら「あのお店のね!」とわかってもらえるようなものにしたいとオーダー。愛着もありますし、お客様からの評判もいいんですよ。
 
――ショーケースにきれいなケーキが並んでいますね。
ショーケースには常時12~15種類のケーキを並べています。ショートケーキをはじめ、その季節ならではの素材を使うようにしていますね。仲買人さんの意見を参考に旬のものを仕入れたり、地元の農家さんから直送していただいたり。時期になると輸入苺もたくさん出回りますが、自分が本当に食べたいものなのか、家族に食べさせたいと思うものなのかを考えると違うなと…。それなら近くにある旬の美味しいフルーツを提供しようと思うようになりました。
 
――原材料へのこだわりはいかがですか?
生クリームは九州産、バターは北海道産を使用しています。母親が自分の子どもに食べさせたいと思えるかどうかを基準にしているので、保存料やマーガリンは使っていません。焼き菓子の賞味期限も短いので、こまめに焼いています。
 
――お菓子づくりで大切にしていることは?
大切な人に渡したいと思われるお菓子をつくることです。毎日製造しているので機械的な作業になりがちですが、仕事との向き合い方で自分自身の楽しさも変わりますし、店に自信を持って出せるかどうかという基準を常に考えています。だからこそ、お客様の喜ぶ顔を見ることができるとすごく嬉しいですね。お客様と大切な方とのコミュニケーションツールの一つになれたらと思っています。
 
――これからめざすのは?
お客様に喜んでいただける店づくりはもちろん、店をオープンする時から考えていたのは、女性が働きやすい職場をつくることです。結婚や出産しても無理し過ぎることなく働き続けられるようにしたいと思っています。また、他所で働いていた時は、作業台も男性の身長に合わせているため地味に大変だったんですよ。少しの工夫で負担も減らせると思うので、働きやすい職場づくりを進めながら、さらに多くの人に店を知っていただけるよう頑張りたいと思います。
 
——ありがとうございました。

 

学生時代は学内の友人だけでなくアルバイト先など学外の友人とも積極的に交流していました。いろいろな人が集まる場所に行くと、これまでに出会わなかったような異なる年代の人や違う仕事をしている人と出会い、多くの刺激を受けることができたと思います。お菓子づくりや仕事に関係ないようなことでも、いろいろな経験が自分の経験値となり役立つこともあるので、いろいろな場所に出かけて、いろいろな人と出会い、いろいろな経験をしてください!

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