鮮魚店を営む家に生まれ、高校生の頃から飲食店でアルバイトをしていた店主・森孝裕さん。自然な流れで料理人になることを決意し、ナカムラへ進学した。卒業後は福岡の老舗日本料理店として知られる「てら岡」で約4年間、鮨の名店「やま中」で約12年間、和食や寿司に向き合い研鑽を重ねた。その間、福岡市の中心部で働いていたものの街の中で店を開くことに魅力を感じられず、郊外で物件を探し、周船寺で自身の店を持つことを決めた。「周船寺は糸島にも近く、食材や調味料も糸島のものを中心に厳選しています。シャリの米は雷山で育ったもの、そのお米を炊く水は、雷山の湧き水を汲んできています。魚は柳橋連合市場まで仕入れに行きますが、できる限りこの近辺でとれたものを使うようにしています」と、森さん。一方、マグロは豊洲市場から天然ものを仕入れており、極上の寿司を味わうことができる。