オーストリアでの修業経験と地元・玉名への想いが融合した個性派ベーカリー。店内には、定番の食パンや菓子パンに加え、プレッツェルやカイザーゼンメルといった本格的なドイツ系パンがずらりと並ぶ。さらに、あんパンに味噌を忍ばせたり、クリームパンの中にアーモンドクリームを仕込んだりと、食べる人の記憶に残るような遊び心も効かせている。店名の「カンパニオ」は「パンを分け合う人」という語源に由来する言葉。そこに店主の想いを重ね、「踊る」という前向きな言葉を添えた。村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』にインスピレーションを受け、「嫌なことがあっても、踊っていなきゃ始まらない」という想いを込めているという。観光客で賑わうエリアから少し外れた立地ながら、週末を中心に県外からも多くの人が訪れる。