——藤さんが料理人を志したきっかけを教えてください。
小学6年生くらいから自宅で料理をしていたんです。料理をすることが好きで兄弟の食事を作ったりもしていましたね。食べることも好きでしたので、リポーターの仕事などもいいなって思っていました。料理を本格的に学びたいと考え、調理専門学校へ進むことを決意。長崎にいた私にとって東京はちょっと遠いなと思って、福岡で学校を探していたときにナカムラのことを知りました。私が入学するときに校舎が平尾に移転することが決まっており、校舎も新しく設備が整っていることに魅力を感じ、入学を決めました。
——学生時代はどのように過ごされていましたか?
もともと不器用でしたので、実習授業の試験ではなかなか1回で合格できず、いつも追試験を受けていた思い出があります。特に桂剥きとオムレツを焼くことが苦手でしたね。一方で、同級生たちとランチを食べに行くのがとても楽しくて。当時は平尾に「らるきい」があったので、よく行っていたことを覚えています。
——卒業後はどのようなキャリアを重ねて来られましたか?
イタリアンが好きで魚料理が学びたいと考え、マンジャーモグループに入社しました。4年ほど学ばせていただいた後、天神の屋台で働くことに。ラーメンや餃子がメインのお店に1年半ほどいました。その後、「カピート」(南区長住)で8年、「フォンタナ」では料理長として6年勤め、2010年10月に「ポルチェリーノ」をオープンしました。
——「ポルチェリーノ」はどのようなお店なのでしょうか。
とにかく気軽に利用していただけるイタリアンでありたいという想いが強いですね。家族連れでワイワイしているときもあれば、年配のご夫婦がゆっくり過ごしていらっしゃるときもあります。スタッフも私と妻とアルバイトさんの3名体制なので、家庭的でカジュアルな雰囲気です。料理は、旬の野菜をふんだんに使った「バーニャカウダ」やイタリア料理の定番「仔牛のカツレツ」などが人気で、料理との相性を考えた手軽なワインとともに楽しんでいただくことができます。また、お子様や年配の方も来られますので、やさしく、飽きることなく食べ続けられる料理であることも意識しています。
——今後の展望について教えてください。
いま、少し考えているのは、イタリアンのお惣菜のお店ですね。イタリアに旅行に行ったときに、バールで惣菜を販売していて楽しそう!と感じました。お店に来ていただくだけでなく、今よりもお客様と距離が近くようなお店をしてみたいと思いますね。
——ありがとうございました。
料理の世界は、正直、厳しい世界だと思います。だからこそ、若いときにたくさん失敗をした方がいいと思いますね。いろいろ叱られることもあるでしょうけど、慣れていないのでそれが当たり前なんです。人生長いので、時には寄り道をすることもいいかもしれません。けれど、地道に頑張って、一つひとつ乗り越えながら成長してほしいですね。頑張ってください。