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鉄なべ であい橋店

博多の「一口餃子」文化を半世紀以上にわたり継承する老舗。一口餃子のほか、ポテトサラダや手羽先甘辛煮など、創業当時から愛されるメニューのほか、2代目・林由起雄さんの経験が活きるくじら料理なども提供。幅広い世代のファンを獲得している。

博多区 郷土料理

平均予算:2,000〜3,000円

  • #中州・西中洲
林 由起雄

平成5(1993)年卒業/調理師科2年コース

林 由起雄 氏店主

1972年生まれ、福岡県出身。サービス業への憧れから飲食業に興味を持ち、中村調理製菓専門学校へ。卒業後は和食や中華で経験を積んでいたが、父が他界したことをきっかけに、家業である『鉄なべ』に入り、後に店主となる。若者や女性ファンを増やすために福岡パルコに出店したり、インターネット販売に力を入れたりするなど、「博多一口餃子」の文化を全国へ発信することに注力している。

 

——林さんが料理人を志したきっかけを教えてください。
漠然とサービス業に就きたいという想いがあり、カジュアルかつフランクな接客ができる環境がいいと考え、飲食業を選択しました。

——ナカムラを選んだ理由は? また、学生時代の思い出を教えてください。
地元・福岡でナカムラは圧倒的に評判が良く、迷うことはありませんでした。学生時代は正直、あまり真面目な学生ではありませんでしたね。先生方はそんな私にも親身になって面倒を見てくださいました。感謝しています。
 
——卒業後はどのようなキャリアを築いてこられたのでしょう。
和食店や中華、居酒屋などで働いていましたが、3年ほど経った頃、父が他界しました。そしてその3年後、兄も他界してしまって。母とふたり、『鉄なべ』を守っていくことになったんです。両親が始めた頃は、カウンター6席のみのという昭和の小料理屋のようなスタイルでしたが、私が入ったことで、メニューのバリエーションを増やし、カジュアルに利用していただけるスタイルへと変わっていきました。
 
——お店づくりで心がけていることはありますか?
福岡は食文化が発達している街です。その中で「一口餃子」はカジュアルなものではありますが、だからといって雑にしていいわけではありません。カジュアルな中にもこだわりを持っています。たとえば、衛生面も含め丁寧な仕事をすることも、私たちのこだわりです。専門学校で学んだことが、店づくりにも活きていると思いますね。また、中洲本店の界隈は年配の男性が多いエリアです。若い方や女性にも気軽に楽しんでいただきたいとの思いがあったので、であい橋店や福岡パルコ店をオープンさせました。この10年ほどで知名度もアップしたと思いますね。
 
——今後の展望について教えてください。
これまでは夜をメインにお酒とともに楽しんでいただくスタイルの店づくりをしてきました。けれど、これからはランチなどにも視野を広げ、インターネット販売も含めより多くのお客様に利用していただける店づくりをしていきたいと考えています。まだ構想段階ですが、異なる店名でランチ専門のお店などもしてみたいですね。
 
——ありがとうございました。

 

学生時代にはなかなか気づかないのですが、先生方が教えてくださったレシピは卒業後の今も参考にしていますし、衛生面のことなどは、今も大いに役に立っています。学生時代はテストのための勉強になっているかもしれませんが、今学んでいることは必ず財産になるので、貴重な学びの時間を大切に過ごしてほしいと思います。

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