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店主の福島静佳さんは元理学療法士。体調を崩したことがきっかけで、ナカムラでパンを学ぶことに!というのも、いつか障がい者を雇用できるお店をしたいと考えていたのだそう。ナカムラ卒業後はご縁があって「パンドカイチ大橋店」を譲り受け、2021年5月に「Lives Bakery」をオープン。「パンドカイチ」時代の商品も3割残し、常時約40種のアイテムが並ぶ。
平均予算:650円
令和3(2021)年/製パン学科(1年)
福島 静佳 氏オーナーシェフ
理学療法士として働いていたが、原因不明の病気で体調を崩す。回復したものの、再びこのような状況になることも考え、違う道に進むことを考え始める。理学療法士として働く中で障がい者の雇用をしたいという思いを抱くようになり、ベーカリーをすることを考え始める。「年齢を重ねても亡くなる間際まで社会とつながっていることが大事だと考えました」と、福島さん。ナカムラ在学中から「ブランジェカイチ」で働き、2021年5月、「Lives Bakery」を開業。
――パン職人を志したきっかけを教えてください。
理学療法士として働く中で、障がい者の雇用をしたいと考えるようになりました。というのも、原因不明の病気になってしまい、体調を崩してしまったんです。理学療法士は力仕事でもありますから、回復したとしても復職することができないかもしれない――と考え、違う道に進むことも意識し始めました。障がい者雇用をするんだったら、前例もありますし、パン屋さんが受け入れられやすいかなと。パン屋さんとしてのクオリティは保ちつつ、あのパン屋さんで働きたいと思ってもらえる環境を作りたいと考えました。
――3月に卒業して、5月にはココをオープンさせたのですね。
卒業するときにはこの場所を引き継ぐことが決まっていました。ココはもともと「パンドカイチ大橋店」だったのですが、ナカムラの先生とココのオーナーが元同僚だったご縁で、ナカムラを卒業してからの進路を相談させていただいていました。卒業後、パン屋さんに就職するよりも、ココを譲るからオーナーとしての経験を積んでいった方がいいと言われたんです。
――ナカムラでの1年間はどのように過ごされましたか?
当時はコロナ禍真っ只中でしたので、休校などもあり大変でした。そんな中でも、同級生と一緒に食事に行くなど、世代を超えての交流もありました。
――「Lives Bakery」はどのようなお店ですか?
「パンドカイチ」を継承したので、これまでのクオリティは保ちつつ、自分が作りたいパンも作っています。国産小麦や発酵バター、キビ糖を使うなど、素材にもこだわっています。
――今後はどのような店づくりをしていきたいですか?
パンドカイチのお客様が違和感を感じないようにしています。私の目標はココで経験を重ねて、将来的にはもう少し広いところに移転して、障がい者と一緒に働きたいですね。
――ありがとうございました。
私は学校を卒業と同時にパン屋を開業するという機会に恵まれました。ナカムラの先生のおかげです。後輩の皆さんにも素敵な出会いがあり、今後さらに成長されることを願っています。