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C'EST PAS GRAVE(セパグラーブ)

神戸のブーランジュリーや東京のフランス料理店で経験を積みフランス・パリへ渡った長野優司さんが営む。本場・パリ仕込のバゲットやクロワッサンなどが人気。近所の公園を散歩しながら、パンを楽しむのもおすすめ。

九州 パン

平均予算:1100〜1200円

  • #津福本町
  • #久留米市
長野 優司

平成13(2002)年/製菓技術科(2年)

長野 優司 氏オーナーシェフ

1980年生まれ、福岡県福岡市出身。パン好きの母の影響でパンづくりに興味を持ち、好きなことを仕事にしたいとパン職人を志しナカムラへ。神戸のベーカリーや東京のフランス料理店に勤務後、30歳を目前に渡仏。パリの「ル・グルニエ・ア・パン」で働いた後、「ル・グルニエ・ア・パン」の日本第1号店の初代店長を務める。福岡に戻り、2020年11月に自身の店「セ・パ・グラーブ」をオープン。

 

――長野さんがパン職人を目指した理由は?
パン好きの母の影響で自ずとパンが好きになりました。高校のときはミュージシャンを目指していましたが、好きなことを仕事にしたいと考え、パン職人を目指し始めたのです。また、当時はまだパンは盛り上がってなくて。料理人やパティスリーよりも下に見られていたように感じます。パンはスイーツにも食事にもなる。可能性が大きいことは、チャンスだと思いました。当時、製菓・製パンを学べるのが福岡にはナカムラしかなかったので、ナカムラへ進学しました。

――学生時代の思い出は?
友達と九州中の製菓・製パン店を巡りました。2、3日でけっこうな数を回ったことを覚えています。

――卒業後のキャリアを教えてください。
校外実習で神戸・芦屋にある全国的にも有名なパン屋「ビゴの店」へ行き、そのご縁で卒業後も「ビゴの店」で6年ほどお世話になりました。オーナーのフィリップ・ビゴさんはフランスパンの神様と呼ばれた方。しっかりと基礎を学ばせていただきました。その後、料理も学びたいと「ポール・ボキューズ」に入社し、3年ほどを過ごしました。ワーキングホリデービザのリミットである30歳を目前にフランス・パリに渡り、「ル・グルニエ・ア・パン」に勤めます。あるとき、強面の警備員がお店に入ってきて、怒られる!と思ったのですが、美味しいと褒めていただき、嬉しかったことを覚えています。ワーキングホリデーの期間を終え、帰国することになりましたが、「ル・グルニア・パン」の日本1号店がオープンすることになり、開業準備から携わり4年ほど在籍。福岡に戻ってきて、調理・製菓専門学校の製パン講師をしながら開業準備を進め、2020年11月に「C'EST PAS GRAVE」を福岡県 久留米市にオープンさせました。

――この場所に決めた理由は?
裏に大きな公園があって、パリのリュクサンブール公園と同じ空気を感じたんです。パリの人たちのように、パンを片手に休日気分を味わってほしいと決めました。

――お店のコンセプトは?
“パンから広がるパリのひととき”がテーマです。フランス産の粉や発酵バター、硬水などを使って、1日30種前後のパンを焼いています。

――今後の目標を教えてください。
自分の名前がついた生地や製法を開発し、それが後世に残ることです。「ブリオッシュと食パンとナガノの生地を作ろうぜ!」って言われるようになったら嬉しいですね。

――ありがとうございました。

 

学生のうちに、好きだなと思うお店を巡って、食の感性を磨いてほしいと思いますね。とにかくたくさんのお店を見て食べて感覚を研ぎ澄ませてください。味はもちろん、内装やBGM、スタッフの雰囲気なども大切な要素です。とにかくいろいろ経験して、いろんなシェフの話を聞くことが、将来を大きく左右します。頑張ってください。

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