店舗紹介 Locations

エヌプラス > 店舗紹介 > 大島ラーメン あづまや > インタビュー

大島ラーメン あづまや

長崎県西海市の大島で50年以上愛され続けてきた「あづまや」の3代目・三岳龍太さんが、福岡市内に2017年6月にオープンさせたラーメン店。本店の味を受け継ぎつつ、新たなラーメンの創作にも意欲的だ。

中央区 ラーメン・うどん

平均予算:850円

  • #ラーメン
  • #六本松
  • #ちゃんぽん
  • #皿うどん
三岳 龍太

平成17(2005)年/調理師科2年コース

三岳 龍太 氏店主

1984年、長崎県西海市の大島に生まれる。イタリアンの料理人に憧れナカムラに進学するも、中華料理に魅力を感じ、卒業後は中華料理店で修業を積む。3年ほど経った頃、このままだと料理を楽しめなくなると、2年ほど料理の世界を離れたものの、「やっぱり料理しかない」と思い直し、佐世保バーガー店、定食店で経験を重ねる。そんなある日、帰省したときに食べた父のラーメンに魅力を感じ、家業を継ぐことを決意。福岡のラーメン店を経て父のもとで学び、2017年6月、福岡市内に「あづまや」をオープンさせた。

 

――料理人を志したきっかけを教えてください。
料理人をめざしたのは高校卒業後の進路を考え始めた頃です。自宅でもときどき料理をしていましたし、父の知人がイタリアンのシェフでクリームパスタの作り方を教えてくれて、イタリアンのシェフってかっこいい!と憧れて料理の世界へ進もうと思いました。
 
――ナカムラを選んだ理由は?
2人の姉が地元・長崎から福岡に出てきていて、自分も福岡へ行きたいと思いました。福岡にある2つの専門学校のオープンキャンパスに参加。ナカムラは西日本一厳しいと聞きましたが、厳しい環境で力をつけたいと考え、ナカムラを選びました。
 
――学生時代で印象に残っていることを教えてください。
もともと茶目っ気のある性格で、いつも先生のモノマネをしていたことを覚えています。運動会のときに全校生徒の前で披露したときにウケたことが嬉しかったですね。
 
――卒業後のキャリアを教えてください。
入学当初はイタリアンのシェフに憧れていましたが、西洋料理の授業を受けて、想像していた以上に型にハマっていることが多く、自分の性格には合わないと感じました。中華料理の授業を受けたときに、中華鍋を振ることが楽しくて中華料理の道に進もうと考えました。
 
卒業後は「中華菜館 五福」で3年ほど修業させていただきましたが、自分の未熟さ故に料理自体が面白くなくなってしまい、2年ほど料理の世界から離れていたんです。そうこうしているうちに「やっぱり料理がしたい!」と思うようになり、ブランクが空いてしまったので忙しいところで鍛え直そうと福岡・警固の「わっぱ定食堂」に入社。3年ほどお世話になりました。ある日、地元に帰り、父が営む「あづまや」のラーメンを食べることがありました。子どもの頃から慣れ親しんだ味でしたが、久しぶりに食べて感動し、父の跡を継ぎたいと思うようになったのです。その後、福岡・赤坂の「鈴木商店」で3年修業させていただき、父の店に入りました。ある日、父に店を継ぎたいと話したときに、「福岡でやってみたら?」と提案されたんです。父も福岡に出店したいという思いがあったようで、1年ほど父のもとで学んだ後、2017年6月、福岡に「大島ラーメン あづまや 福岡」をオープンしました。
 
――あづまやの歴史を教えてください。
今から50年以上前、長崎・西海市に浮かぶ大島で祖父がオープンさせたラーメン店で、現在は父が継いでいます。豚骨と鶏ガラでスープを取り、あっさりでありながらもコクがある味わいが幅広い世代に愛され続けています。
 
――福岡でオープンするにあたって変えたことは?
大島のお店は歴史があり、とくに女性一人の方などは入りづらい印象を持たれてしまいがちですが、こちらは女性や若い方でも気軽に楽しんで欲しいと考え、カフェのような内装にしました。
 
――今後の展望を教えてください。
今、調理は私一人でやっているので、お客様をお待たせしてしまうことも少なくありません。できるだけ早く、若い方に入っていただいて、お客様への提供時間を短縮させたいですね。また、私自身、さまざまなお店でたくさんのことを学ばせていただいたので、若い世代にも飲食業界の素晴らしさを伝えていきたいと思います。
 
——ありがとうございました。

 

私自身、人生やりたいことしかやってきていませんが、皆さんもぜひ、やりたいことをやって欲しいと思います。料理が楽しめなくなり、一時、この世界を諦めかけましたが、やっぱり料理が好きと思って戻ってきました。料理人は立ち仕事で休みも少ないですし、大変な世界ではありますが、ここまで頑張ってこられたのも、好きなことをやって生きているという誇りがあるからです。やりたいことで自分の人生を支えられるというのが、料理の世界のいいところだと思いますので、皆さんも頑張ってください。

pagetop