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platenne(プラテネ)

2022年8月、福岡県福津市にオープン。オーナーシェフの土生将之さんは、ナカムラを卒業後、レストラン株式会社ひらまつに入社し、福岡・大阪・パリ・和歌山の店舗で活躍した実力の持ち主。ランチ、ディナーともに福津周辺の食材を使った滋味深いコースが味わえる。

九州 イタリアン・フレンチ

平均予算:ランチ4400円〜、ディナー9000円〜

  • #福津市
  • #フランス料理
土生 将之

平成19(2007)年/調理師科2年コース

土生 将之 氏オーナーシェフ

1986年、大分県生まれ。ナカムラ卒業後、株式会社ひらまつに入社。福岡、大阪、パリ、奈良で研鑽を積み、2016年、29歳の若さで「レストランひらまつ博多」の料理長に就任。ミシュランガイド一つ星やRED U-35のBronze eggを獲得するなど活躍した。2022年8月、満を持して福津市に『platenne(プラテネ)』をオープン。

 

――料理人を志したきっかけを教えてください。
実家が旅館を営んでいて、身近に料理に触れられる環境で育ちました。父は西鉄グランドホテルの出身の料理人で、旅館では和食を作っていたものの、家族で外食するときは洋食のレストランにも行ったりもしていましたね。子どもの頃からサッカー選手になることが夢でしたが、高校卒業後の進路を考えなければならなくなり、フランス料理のシェフに憧れていたこともあって、料理人をめざすことにしました。
 
――ナカムラを選んだ理由は?
進路を決めるにあたって、西鉄グランドホテルの総料理長をされていた父の元同僚の方にアドバイスをいただきました。「福岡だったらナカムラがいいよ」と言っていただいたことから、ナカムラを選びました。
 
――学生時代で印象に残っていることを教えてください。
学園祭ですね。先生のサポートもありましたが、学生たちだけで一般のお客様からお金をいただいて料理を提供できたことがとても楽しかったことを覚えています。また、ナカムラの特別講師だった帝国ホテルの総料理長・村上信夫さんの最後の授業を受けたのが私たちの代で、塩の振り方を見せていただいたことが、深く印象に残っています。
 
――卒業後のキャリアを教えてください。
卒業後は、レストランひらまつに入社しました。入社理由はフランス・パリにも店舗があったからです。いずれフランスで学びたいと考えていましたので、最短のルートを考えたときに、日本とフランスに店舗があるレストランで働きたいと思っていました。
 
入社後は、「レストランひらまつ博多」に配属になり、「ラ・フェットひらまつ」(大阪)を経て、2014年2月から翌年の8月まで、念願だった「レストランひらまつパリ」で働かせていただきました。現地のモノに触れられたことは勉強になりましたし、第一線で活躍するシェフと出会えたこともいい経験でしたね。帰国後は「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」(奈良)の立ち上げに携わり、2016年には「レストランひらまつ博多」の総料理長に就任。丸6年を総料理長として過ごし、その間、ミシュランガイドの一つ星や、RED U-35のBronze eggを獲得しました。
 
――自身の店を福津市に構えた理由は?
「レストランひらまつ博多」時代から、住まいは福津市にありました。独立するにあたっては、家族との時間も大切にしたいと考えてもいたので、自宅から歩いて行けるところがいいなと思っていたんです。また、近隣には福間や津屋崎、鐘崎などの漁港があり、福岡県内でもバツグンにいい魚が揚がりますし、こだわりを持って野菜を育てている生産者もたくさんいます。そういった生産者の方との繋がりなどもあって、福津市に店を構えました。
 
――『プラテネ』はどのようなお店ですか?
プラテネというのは「植物」「大地」「人」というフランス語を組み合わせたものです。料理をするにあたって、これらに関わる全てのモノに敬意を込めて名付けました。コンセプトは特段ありません。むしろ、コンセプトがないことがこだわりですね。私自身、まだ36歳ですし、コンセプトを固めてしまうにはまだ早いと考えています。日々、自分が納得した料理をご提供し、お客様にまた食べに来たいと思っていただける料理が、ゆくゆくスペシャリテになっていくはずです。毎日、素材は全く同じではありません。同じ食材であっても、完全に同じモノではないからこそ、その時々でいちばん美味しい食材を選び、料理に昇華し続けていくことを心がけています。
 
――最後に。今後の展望を教えてください。
もともと大それたことをしようとは思っていませんし、このまま終わろうとも思っていません。最終的にどのようなカタチになるか、まだわかりませんが、地方からでも発信できることをやり続けていきたいと思いますね。今は福岡市内の美味しいと言われるお店に負けないよう、近隣の方々に「プラテネがあるから都会まで行かなくてもいいよね」と言っていただけるお店をめざしています。それが、世界への一歩になると信じています。
 
——ありがとうございました。

 

誰にでも平等に与えられているのは時間です。その時間をどのように使って自分にプラスにするのかが大切ではないでしょうか。日々の他愛もないことに意味があります。日々の生活を意識して過ごしてください。

 

 

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