2007年12月、福岡・春吉にオープン。京都の老舗「たん熊」で修業を積み、入社6年目で博多大丸店の料理長に抜擢された実力派、坂本好弘さんが営む。コースのほかアラカルトもあり、さまざまなシーンで利用できる。
平均予算:5,000円〜
季節の野菜を用いてつくる「野菜の炊き合わせ」。この日は冬瓜と賀茂茄子が使われているが、冬瓜は昆布と鰹の出汁に鯛の骨でとった出汁を合わせたもので炊き、賀茂茄子は椎茸といりこ、追い鰹の出汁で炊いて最後に合わせている。食材と出汁の相性を考え、出汁の味がしっかりと感じられるとともに、食材の味も伝わるような料理をめざしている。
この日の土鍋ご飯は「贅沢鯛のいくらのせ」。鯛は年中あるが、新生姜や鮎など、季節感のある食材を使用している。コースの最後に登場する名物料理だが、常連客はアラカルトでオーダーする人も多いそう。