長崎・五島から福岡へ来たのは18歳のとき。料理人になるという夢を叶えるため野上さんはナカムラに入学した。「当時、お世話になった先輩に連れて行ってもらったのが西中洲でした。いつか西中洲で自分の店を構えたいと思うようになったのです」。それから約15年後、野上さんはその夢を叶え「小料理 曾根」をオープンさせた。店名の「曾根」は自身の名前ではなく、地元である五島の地名だ。殆どの食材は五島から仕入れ、五島の特産品であるアゴ出汁を使った料理も数多く揃える。単品もコースもあり、一人客から接待までさまざまなシーンで利用できるのも嬉しいところ。一人客にはポーションを少なめにしたり、食材があればメニューにない料理をつくったり。お客様に喜んで欲しいという野上さんの想いが伝わる良店だ。