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Sweets House You+(スウィーツハウスユープラス)

「ナンバーワンよりオンリーワンになりたい。お菓子づくりで人や町を笑顔にしたい」。いつ訪れてもクスリと笑える、そんな遊び心で地域の人を魅了するスウィーツ店。

博多区 スイーツ・カフェ
  • #スイーツ
五島 誠治

平成20(2008)年卒業/製菓衛生師科(1年)

五島 誠治 氏オーナーシェフ

小学生の頃、母親が一度だけ手づくりの誕生日ケーキをつくってくれた喜びが大きく、以来、見よう見まねで本を見ながら料理するようになったという五島さん。進路を決める際、興味のあるヘアメイクと製菓で迷い、兄とは別の道を歩もうと製菓の世界へ。卒業後は「ガトー風月」で4年、仕込みから焼場まですべて学び、途中から「アベル」と掛け持ちして修業を重ね、博多阪急の「ラスール」へ。その後、2015年に独立し、自身の店をスタートさせた。

――山口県出身の五島さんがナカムラを選んだ理由を教えてください。
東京や大阪の学校にも見学に行きましたが、いちばんの決め手はナカムラのオープンキャンパスでした。それまで、独学で自分なりにお菓子をつくっていましたが、オープンキャンパスでリアルに入学した後が見通せたというか、ナカムラならお菓子の勉強がしっかりできそうだと感じました。
 
――実際、入学していかがでしたか?
1年間で卒業になるので入学してすぐに就職の話しがありました。最初は取り組むだけで精一杯。友達をつくる余裕も気持ちもなく、浮いていたかも知れません(笑)。ただ、授業はすべてが新鮮でしたね。
 
――思い出に残っている授業はありますか?
授業が進むとグループで協働する課題が出ます。特に学園祭で周囲のみんなと連携しながら子ども向けのクレープ教室を運営したことが良い思い出になっています。その時の経験が店舗でも役に立っていますね。
 
――五島さんのお店のコンセプトを教えてください。
「ナンバーワンよりオンリーワンをめざすこと」です。店名にある「You+」のYouはもちろんお客様のこと。スイーツを通してお客様のプラスになりたいと思っています。だから、誕生日ケーキもフルオーダーでいろいろな要望に応えているんですよ。できることなら何でも受け入れたいですし、お客様の声を大切にしたいので、私を含む4人のパティシエが接客まで担当しています。

――(壁一面に飾られた過去の作品の数々を見て)だから、こんなにいろいろなオーダーに応えられているのですね。それは喜ばれそうですね!
はい(笑)。小さなお子さんたちも安心して食べられるよう膨張剤やアルコール類は使わず、素材もフレッシュなものにこだわっていますね。生クリームは九州産や北海道産のもの。生クリームに入れる砂糖も内緒ですが身体に優しいものにこだわっていて、甘くておいしいけれど後味すっきりだと好評いただいています。

――ちなみに、店舗前に面白い黒板を見かけました!
常に遊び心を大切にしたいと思っているんです。だから、看板や商品開発でも楽しくしたいなって。以前も黒板に『あの五島誠治が(知らんけど)、新しい商品つくりました!』なんて書くと、お客様から「五島誠治って誰?」と突っ込んでくれるんです。「ボクですよ!」なんて掛け合いをしているうちにお客様が笑顔になってくれるでしょう(笑)。ケーキを美味しいと言ってくれるのがいちばんのやりがいですけど、遊び心にもこだわっていきたいです。
 

――楽しそうですね。今後の夢を教えてください。
おかげさまで年々数字を伸ばせているので、広い場所に移転したいと考えています。最近は「誕生会で人を家に呼ぶのはちょっと…」というお客様の意見を聞くので、カフェスペースやイベントスペースを併設して店内で誕生会をして欲しいと考えているんですよ。サプライズプランナーの資格を持つスタッフもいるので、お客様と一緒に楽しいパーティーができたら最高ですね。

――そうなるとまたお客様との関係も深まりそうですね。
お菓子を通して“一流”だとか“有名”だとかではなく、面白いことがしたい。誰かを笑顔にできることが最大の喜びです。そして、若い世代がこの町でこんなことしているんだよと地域の子どもたちに知ってもらえたら嬉しいですね。大切なのは人と人のつながり。その日、その日だけの出会いではなく、地域に根ざすには長い日々の積み重ねだと思っています。人が温かいこの町に根ざし、これからも何かできたらと思っています。
 
——ありがとうございました。
 

学生の間に多くを学ぼうとする必要はないと思います。基礎の技術を徹底していることで、現場に入ってから十分に応用を身につけることができますから。また、あまり考えすぎないことも大事。こうでなければという気持ちが強くあると心が折れてしまうこともあるかも知れません。もっとフラットな気持ちでいることで、理想と現実のギャップに悩むことも少なくなると思います。現場に入ってから理想を思い描けるように頑張ってください。

 

 


 
 
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