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小料理 曾根

2017年2月、実力店がひしめく西中洲にオープン。店主。野上さんは長崎・五島出身で、旬の魚介をはじめ五島の食材を使った料理を楽しませてくれる。アラカルトもコースもあり、さまざまなシチュエーションで利用できる。

中央区 和食 郷土料理

平均予算:10,000円

  • #中州・西中洲
野上 明徳
野上 明徳

平成16(2004)年卒業/調理師科2年コース

野上 明徳 氏店主

1984年生まれ、長崎県新上五島町出身。和食の料理人を志し、高校を卒業後、中村調理製菓専門学校に入学。卒業後は「熊魚菴 たん熊」へ。福岡・軽井沢の店舗で4年間修業を積む。九州に戻った後は、大分や福岡の飲食店で経験を重ね、2017年2月、「小料理 曾根」をオープン。

——野上さんが料理人を志したきっかけは何だったのでしょう?
父がマグロ漁師で、漁師をしながら漁船の料理人もしていました。気づいたときには、「料理人になりたい」というよりも、「料理人になるんだ」というふうに思っていましたね。
 
——ナカムラ時代はどのような学生でしたか?
バスケットのサークルに入っていたのですが、楽しかったですね。授業中も居眠りをしたり、試験に寝坊したりと、あまり真面目な生徒ではなかったと思います。

 

——福岡・軽井沢・大分で修業をされた野上さんが西中洲でお店を開かれたのはなぜですか?
18歳で福岡に出てきて、当時お世話になっていた先輩に連れてきていただいたのが西中洲でした。「いつか自分も、この西中洲でお店が持てたらいいな」と憧れていました。福岡のお店で働きながら物件を探して、4年越しでここを見つけました。
 
——「曾根」は、どのようなお店なのでしょうか。
「曾根」は五島の地名で、主に生まれ育った五島の食材を使っています。わざわざ足を運んでいただき、自分の料理を食べていただく。その上、ありがとうと言ってくださるんです。してもらうばかりで、なんだか申し訳なくて。料理が美味しいのは当たり前で、できるだけ気持ちよく過ごしていただけるお店でありたいと思っています。
 
そして、お客様が要望を言いやすい存在になれるといいという想いもあります。ご要望をいろいろ言っていたければ、何度か来ていただくうちにお客様それぞれのニーズもわかってきますので、たとえば「刺身を2切ずつにしておきましょうか?」といった提案をこちらからできるようになります。お客様に満足していただきたいという想いはずっと持っていますね。
 
——あえて、「小料理」と掲げた理由は?
日本料理の店というと、敷居が高く感じる方もいらっしゃるでしょうし、一人でも来ていただけるようなお店にしたくて、小料理の店にしました。アラカルトもありますし、食材があればメニューにないものを作ったりもします。一人のお客様にはポーションを少なくするなど、柔軟に対応させていただいています。
 
——最後に。今後の展望をお聞かせください。
現在、キッチンは私1人、サービス2人でやっていますが、今後は社員を採用してキッチン3人、サービス3人の体制にしていきたいと考えています。お客様のニーズをしっかりと捉え、さらに喜んでいただけるよう進化していきたいですね。
 
——ありがとうございました。
 

 

いい意味で遊ぶことが大切だと思います。この世界に入って、料理だけをしている人の料理よりも、仕事と遊びのどちらも充実している人の料理の方が魅力的だと感じるようになりました。修業先の先輩からも「仕事は100%、遊びは120%で!」と言われていましたね。さまざまなことを経験し、人としての魅力を高めることも大切です!

 

 
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