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世界にひとつだけのオリジナル写真ケーキを開発し全国からのオーダーに応える「洋菓子のミロ」。現在は3代目の河野景介さんを中心に、奥様の小夏さん(旧姓 虎口)と妹の河野友梨子さんが店を切り盛りする。長年愛され続ける定番商品もレシピを変えるなど改良を重ね、さらなる進化を目指している。
平均予算:2000円〜
平成26(2014)年/製菓技術科(2年)
河野 景介 氏オーナーパティシエ
1993年生まれ、福岡県北九州市出身。高校生になるまでラグビーに打ち込み、家業を継ぐためにナカムラへ。卒業後は兵庫県三田市の「サント・アン」に就職し、4年間修業を積む。24歳で福岡に戻り、家業を継ぐ。妻や妹もナカムラ出身。
――河野さんがパティシエをめざした理由は?
実家の洋菓子店を営んでいたため、子どもの頃から祖父や父が仕事をしている姿をかっこいいなと思って見ていました。食べることが好きでしたし、高校を卒業後、大学に進学して就職するという未来を思い描けていなかったこともあって、それならば家業を継ごうと考えました。
――ナカムラを選んだ理由はなぜですか?
祖父が中村学園大学の方とご縁があり、専門学校があることは知っていました。父に相談したところ、ナカムラがいいのでは?とアドバイスされ、それ以外の選択肢は考えられませんでしたね。
――学生時代の思い出を教えてください。
楽しかった記憶しか残ってないです。同じ目標を持った人たちが集まっていて繋がれる環境にワクワクしていました。学生時代は寮に入っていたのですが、寝食を共にすることで交流も深まりました。一つ覚えているのは、後継ぎなのにスキルが伴わず悩んでいたときに、和菓子の先生から「不器用なら人の3倍努力しなくちゃいけないよ」とアドバイスいただいたんです。そこで、自分が不器用であることを受け入れつつ、努力をしなくちゃと思わせていただくことができました。
――卒業後の進路を教えてください。
兵庫県三田市の「サントアン」に就職しました。コンクールなどにも出場しながら、4年間さまざまなことを学びましたね。24歳で地元に戻り、家業を継ぎました。この街を盛り上げていきたいとの想いから、積極的に地元のイベントに参加したり、地元ホテルとのコラボなどに取り組んでいます。
「美味しくなった」と言っていただくことが増えましたね。そう言われると、やっぱり嬉しいものです。
――今後の展望をお聞かせください。
今後は、ケーキのみならず、楽しい体験を全国のお客様にお届けしたいと思っています。最近は発送にも力を入れており、“楽しかったね”と喜んでいただきたいと思っています。また、地域に根ざしたお店でもありたいと思っていて、地元のイベントに出店したり、地元のホテルとのコラボをしたりと、活動の場を広げていきたいですね。
――ありがとうございました。
製菓業界はやりがいもある反面、大変なこともあります。大変な中にも楽しむ気持ちを忘れずにいれば、長く続けられるのではないでしょうか。頑張ってください。